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                     日堯上人が2才~3才になられた頃と思います。 
 
                    ご母堂さまと私の母が寺庭で随分長く話をして居りました。折…つまらなかっ 
                    たのでしょう。 
 
                    お母様のお着物の裾回りを、グルグル周り乍ら…そしてチョコチョコと走り歩 
                    かれ戻っては…又、周り、又、走られ、そして躓き…の繰り返しをしておられま 
                    したのを見まして、「タロチャン!」とお呼びし、お手々つないで…トントンと踵 
                    を踏み、亦々お手々つないで…と歌い乍ら寺庭内を歌い歩き廻りました。 
 
                    誰方にも此の話をして居りませんでしたが、12、3年前と思います、此の時の 
                    情景を東村山のご信者さんが話をなさいました。見ていらしたのですネ。驚き 
                    ました。 
 
                    亦、17年前…諸事情あって転居する事になりました折、其の旨を局長さんに 
                    同伴頂き、お話しました。 
 
「ご宝前をお託かりしましょうか?」とご心配頂きました。 
 
                    心がすさびかけて居りました折のこと、大変々々嬉しく、感謝の気持ちが溢れ 
                    ました。 
 
                    転居の際は、御導師にも大変有難いお心配りも頂戴し無事奉安。序典師、局 
                    長さんが、いらして下さいました。 
 
                    秘めて置きたい私事の話ですが、下々に迄お気遣い下さった御導師のお優し 
                    いお心を思い出し、そしてそれをお伝えしたく、記させて頂きました。 
 
                    私よりも若い御導師が御遷化となり、非常に寂しい思いがいたしますが、命あ 
                    る限り、御導師の教えを思い出しながら頑張ってまいろうと存じます。 
有り難うございました。 
 
                     
                     
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